頭痛で病院に行くなんて、と軽視されがちですが、頭痛は仕事や日常生活に支障を来して生産性を低下させます。時には、くも膜下出血や脳腫瘍など他の病気が原因のこともあり、『病気』です。こりからくる頭痛を筋緊張性頭痛といいます。以前は、仕事でパソコンを使う人によく見られる病気でしたが、スマホやタブレットの普及に伴い、小中高生にも患者さんが増えています。片頭痛は、吐き気やひどい痛みで仕事や日常生活に支障を来します。近年、片頭痛の患者さんが増えており、割合的に筋緊張性頭痛の患者さんよりも多いとされています。脳の神経化学物質が原因となり、神経や血管の炎症を引き起こして症状が起きるのですが、この炎症が長年続くと、高齢になってめまいやふらつき、認知症の原因になると言われています。また、市販の頭痛薬を自己判断で服用し続け、「薬剤の使用過多による頭痛(MOH)」を引き起こしてしまっている人もいますが、片頭痛の場合、市販薬では効果が期待できません。慢性化した頭痛に対する治療法や予防法の研究も進んでいます。一度、お近くの脳神経外科を受診してみてください。薬も複数種類があるので、自分に合うものを探して行くことが大切です。